
「庭」というのは、人々の生活にとって、とても不思議な位置にある空間です。
衣食住といった、人にとっての根元的に不可欠なものではないし、家に付帯していながら、
リビングルームや寝室といった機能上の役割も曖昧です。
しかしながら、「庭」を所 有したいと考えている人はとても多いはずです。 通常「庭」は、地に接した場所にあり、植物が文字通りそこに根ざすものですが、東
京のような過密な都市に居住し続けたいとすれば、地に接した「庭」を持つことは、 誰にとっても可能なことではありません。そこで、マンションなどには、テラスとい
う空間が用意されています。この最小限の「庭」空間であるマンションのテラスを外 から見ていると、洗濯もの干しや、ちょっとした鉢植えが数個置いてある程度のもの
が通常で、「庭」という体をなしているものはなかなかありません。 私たちmindscapeは、この極小の空間に「庭」としての可能性を極大に追求すること
を考えました。そのヒントとなったのが、東京の昔ながらの「路地」でした。生活の 機能を越えた役割、しかしながら生活にとても密着した空間。こうした場を、マンショ
ン生活者をはじめとした、多くの人達に、提供できれば、と考えています。
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