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押野見 邦英
 Kunihide Oshinomi

デザイナー

■経歴
1965 横浜国立大学工学部建築学科 卒業
1965
〜66
  同大学助手
1966   鹿島建設設計本部
2001   KAJIMA DESIGN 退職
     
現在   k/o design studio主宰
横浜国立大学大学院非常勤講師
東京工業大学非常勤講師

■主な著作
1985 「インテリアウォッチング 」 鹿島出版会
1987   「インテリジェントビルのプランニングとディテール」 彰国社

■主な賞歴
1992 「大阪東京海上ビルディング」 BCS賞・軽金属協会賞
1995   「東京海上東日本研修所センター」 BCS賞・JCDデザイン大賞
1996   「木とカーテンウォールの家」 日本建築学会作品選奨
1998   「ECOLE de HAYAMA」 グッドデザイン金賞・BCS賞・大理石建築賞
1999   日本メンズファッション協会メンズデザインコンテスト 優秀賞


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主な仕事

■大阪東京海上ビル

大阪城公園に近い新たなビジネスセンターに計画された27階建ての保険会社の第二本社ビルは、立地や施主から鑑みて日本の建築の伝統や文化を少なからず反映するものでありたいと考え、我が国の大規模木造建築の明快な構造表現を超高層の構造デザインに持ち込むとともに、日本建築に特有な抽象性を意図した。大スパンを可能とするため4本の組柱とさらには外部の飛梁からなる架構をデザインして、これらが織りなす格子の抽象表現を高めるため濃灰色の厚板アルミ板のクラッディングを採用した。自然光のもとで立体格子が造り出す明暗模様はハーフミラーのガラスに反射して複雑なパターンを造り出している。格子構造ならではの12mの高さを持つ開放的なロビーにはフランク・ステラのアートワークが飾られて話題となった。

建築業協会賞(1992年)
軽金属協会賞(1992年) 大
阪都市景観建築賞(1993年)

 

■木とカーテンウォールの家

変形で狭小な敷地に豊かな開放感をもたらすべく建てられた木造三階建ての住宅で、大断面の集成材による新たな木工法とそれを覆うビル用のアルミカーテンウォールが特徴である。この木工法は阪神大震災の木造家屋倒壊に見るような従来木工法に変わるものとして新たに発想されたもので、プレカットされた木をドリフトピンを使い組み立てるだけで堅牢な剛接合が可能となる。カーテンウォールはどのような外壁施工も可能であるが、ここでは複雑な形状のトップライトなどを容易に実現している。全体として木造であっても工業化を前提としたデザインでその簡潔な内外部表現が注目を集めた。

日本建築学会作品選奨(1998年)

 

■資生堂葉山研修所 ECOLE DE HAYAMA

相模湾を望む造成地の斜面に立地し、単なる企業研修所にとどまらずコーポレイトアーキテクチャーとして企業文化を表現することが求められた。その為アフォーダンスという知覚心理学の概念を導入してあらゆる空間情報を知覚情報として取り扱い、一貫した空間情報が与えらるようスペースデザインはもとよりテクスチャーや照明にも配慮したほか、サービスのプログラムまで見直した。例えば内外部に使われたチークやイぺ材は時間の経過を読み込み、施主が標榜するサクセスフル・エイジングを体現するためである。一方の竣工以来絶えることのないエントランスの蘭やカフェテリアのオープンキッチンはもてなしの心を伝えるためのものである。

グッドデザイン金賞(1998年)
建築業協会賞(1999年)
イタリア大理石建築賞(1999年)
日本建築士連合会奨励賞(2000年)

 

■hhstyle.com/sleep

ベッド周りからインテリアを提案するという新発想のインテリアショップで、大型ショッピングセンターの1階に位置する利点を最大限に生かして、高い天井高のギャラリーのようなスペースづくりが特徴である。浮游感のある移動間仕切りシステムにより自由な大きさのスペースがつくりだされ、ベッド周りのシーンが演出されている。

 

■KO Sofa

キュービックなアルミフレームに革のクッションを落とし込み、メタルと革のリッチなテクスチャーの対比を意図したデザイン。KO1からはじまり、背のみにアルミのフレームが残るKO2に発展、最後はアルミがすべて取り去られてクッションのみで自立するKO3バージョンまで造られた。イタリアならではの伝統的な革素材と縫製技術、そしてフレーム端部の無垢アルミ材の職人加工技術の両方が生かされてはじめて実現したデザイン。

 

■YO Chair

出尽くした感のある木椅子にあえて挑戦したもので従来の木工とは違った視点から軽快さと強度を力学の慎重なバランスに着目して検討し、新たな椅子デザインを生み出そうと努めた。最終的に微妙に湾曲したフレームとパネルとの一体構造を追求するこ とにより驚くほど軽く仕上がった。座が四角なため、アームレスを並べてベンチとし たり、片アーム等と組み合わせて多様な展開が可能なように工夫した。

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